「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」のビッグ・ヒットで、一躍スターダムにのし上がったテレサ。そんな彼女に提供された、明るいポップス路線の楽曲がこれ。



いつもの"黄金コンビ"(作詞:荒木とよひさ、作曲:三木たかし)によるものですが、特筆すべきは林有三氏の編曲。発売当時(1987年)、いわゆる"アダルト歌謡"のジャンルにおいて、これほどのシンセ・サウンドを身に纏い、成功した曲があったでしょうか?

でも、"テクノ"に総称される、ピコピコ系(あるいは効果音系)とはちょっと違います。無機的に陥らず、しっとり感がある・・・この辺は、ストリングス・アレンジ(服部克久氏)の効果も大きいかもしれません。


ところで最近、テレサと夏川りみによるデュエット・バージョンを聴きました。こちらのアレンジは、ギターとピアノを主体にしたシンプルなもの。三木たかしはギターで作曲したと言われてますが、彼の耳に鳴っていた原初の姿が聴けたようで嬉しかった〜。

别れの予感/テレサ・テン&夏川りみ(Youtube)


デュエット&ベスト 新生

没後15周年に発売されたこのアルバムには「別れの予感」のデュエット・バージョンの他、「空港」のアナザー・バージョンも収録。絶品です!