前回に続いて、ジョージ・ネタ。1974年発表のアルバム「ダークホース」の中でも、ひときわ渋いソー・サッド (So Sad)です。



歌詞は、パティ(前妻)との別離を嘆いた情けない内容ですが、曲の方はジョージらしい仕掛けがあって面白い。僕は、あの「Here Comes The Sun」との一卵性双生児のようにとらえています。(脚注)

雰囲気が全然違う!と言われそうです。確かにHere〜は陽光を唄った明るい曲なのに対して、So〜はひたすら悲しい・・・(マイナー・コードは一つだけなのに、そう聴こえるのが不思議)。でも、Here〜を下敷きにして作ったと思われる共通点があります。

まずはイントロのコード進行。So〜はFから始まり、ベース音がE-D-C-B-A-G-F#-Eと降下してD(主音)に戻ります。これは、Here〜のブレイク("Sun,Sun,Sun,Hear it comes")と流れ的には同じ。

次に変拍子。So〜のイントロの最初5小節は、4/4拍子×2、2/4拍子、4/4拍子×2で、8分音符で数えると36個分の音価になります。これをエンディングでは、9/8拍子×4小節分という等価の長さで変容させ、ヘミオラを成立させています。

一方Here〜は、"It's all right"の後で、4/4拍子×2小節(8分音符×16個分)の音価を、12/8拍子+2/4拍子に変容させヘミオラが成立。他にも、前述のブレイク部分での変拍子は余りにも有名です。

如何でしょう、ちょっとマニアックでしたか?。でもジョージの音楽って本当に面白い。また何か発見があれば、書き込んでおきます。

(注)
ジョージには「Here Comes The Moon」という曲もあり、一般的にはこちらが姉妹曲とされています。ファンにはお馴染みですね。