先日、NHKの「Songs」で唄っている徳永英明を見て、これは良い!と思いました。ヒット当時(1969年、歌唱:弘田三枝子)小学生だった僕の記憶が蘇っただけでなく、何かこの歌の"本質"に触れたような気がしてなりません。



アレンジ、演奏、歌唱の良さもさることながら、詩の内容がダイレクトに伝わってきて"鬼気迫る"ものすら感じます。

人形の家 作詞:なかにし礼

この詩で思うのは、もし女性であればこうは書かないだろうな・・・ということ。書くとすれば、自分を正当化した上で、再出発!という内容になるはず。当時の社会的背景があったとは言え、かなり衝撃的な詩ですね。

発表後40年以上経つ作品に、新たな魅力と解釈を引き出しているこのカバーは、出色の出来だと思います。("VOCALIST VINTAGE"に収録)


徳永英明 VOCALIST VINTAGE


<2022年1月追記>
オリジナル・バージョンも埋め込んでおきました。歌手の弘田三枝子、作詞のなかにし礼、作曲の川口真・・・3氏とも鬼籍に入り昭和歌謡がますます遠ざかるのが寂しい限りです。謹んでご冥福をお祈りいたします。




弘田三枝子 エッセンシャル・ベスト