これは新沼謙治1977年のヒット曲、東京を"脱出"する男女を切々と歌い上げます。二人を乗せた車のヘッドライトは"悲しみ"にくれていたのに、夜が明けるにつれ"しあわせ"に点火(転化)する・・・味(あじ)のある詩です。

ヘッドライト 作詞:阿久 悠

メロディーで印象的なのは、最後の「悲しみ(しあわせ)のヘッドライト」のフレーズ。主音(階名で"ラ")に向かう最後の部分は、"ソ#、ソ#、ファ#、ソ#、ラ"となり、旋律短音階のお手本のような使い方です。

以前、短調には3種類の音階(スケール)があることに触れましたが、和声短音階で始まり、曲の最高潮で旋律短音階に変わる好例。メロディー・ラインにスパイスが効いて、こちらも良い味・・・出してます。