この唄を聴くと、どうしてこんなに血が騒ぐのだろう・・・?。何か自分もトラクターに乗って、大地を蹴散らかしたくなってくるから不思議です。

赤いトラクター 作詞:能勢英男

詞の中で"トラクター"は完全に擬人化され、"俺の相棒"として仕事に立ち向かいます。ドラムの連打で曲は始まり、いよいよ闘いが幕開け・・・。曲間を縫うようなワウ・ギターや、ブラスのシャウトがとても効果的です。

面白いのは、1番の後に長調に転じ、大らかで牧歌的な旋律を奏でること。"二人"の友情を確かめ合うかのような一時が過ぎると、エスカレーション式にコードが進み(G、A♭、Am/C、B7)、原調(Em)へと戻ります。

やや強引な転調回帰ですが、これもショベルが土砂を持ち上げているようで面白い。先の「血が騒ぐ・・・」とは、こんな詩と曲の一体感が成せる技なんだろうな〜と納得です。

小林旭のキャラクターと制作者のアイデアが結実した、素晴らしい作品だと改めて思いました。