前回は異邦人のカバーを取り上げましたが、今回はオリジナルの方に触れておきたいと思います。Wikipediaによると、この曲の元のタイトルは「白い朝」だったそうで、確かにその句は歌詞の中に出てきます。

異邦人 作詞:久保田早紀

プロモーション上の理由から、タイトルは「異邦人」に変わり、「シルクロードのテーマ」という副題も付けられたとのこと。元のアレンジも違っていたそうなので、あの有名なイントロは後から付け加えられたことになります。

そのイントロですが、エキゾチックなイメージを見事に音楽で表現しています。特筆すべきは、シルクロード辺りの場所と設定された本曲の"舞台"を、ペルシャ音階を使って具現化していることでしょう。



ペルシャ音階は、"ド、レ♭、ミ、ファ、ソ、ラ♭、シ"の七音音階で、レとラが半音下がるのが特徴。これを鍵盤で弾くと確かにペルシャ・・・しています。ただそのまま(ドを根音として)使うと、三和音は"ド・ミ・ソ"となり、唄の部分(短調)と融合しません。そこでマジック?が・・・。

それは、ペルシャ音階の開始音をファ(顕察砲砲垢襪海箸如和声短音階
に近づけるという方法。音階は"ファ、ソ、ラ♭、シ、ド、レ♭、ミ"(階名で、"ド、レ、ミ♭、ファ#、ソ、ラ♭、シ")となり、顕擦増4度となって独特の雰囲気を醸し出します。

ちなみに、「ペルシャの市場にて」(作曲:ケテルビー)の冒頭にもペルシャ音階の特徴音(レ♭)が認められます。この2曲が関連して聴こえるのはそのせいかもしれません。


ペルシャの市場にて〜ケテルビー作品集