この曲は、吉田拓郎が初めて歌謡界に楽曲提供したもの。あの「襟裳岬」(森進一)がレコード大賞を受賞した前年(1973年)にあたります。

たたみかけるようなメロディーや大胆不敵な?コード進行は、まさに拓郎節全開。でも、こんな個性の強い曲をサラっと歌い上げ、しかもニュアンスを込める歌手の方も凄いなと思います。


今や世界的シンガーとなった由紀さおりと、当代稀有のヒットメーカーに君臨する吉田拓郎。歌謡曲が変貌を遂げ始める70年代初頭に、この二人の組み合わせが実現していたことが面白い。

オリジナル・アルバムの方も、昨年CDで復刻されました。「ルームライト」を筆頭に、台頭するシンガーソングライター陣の作品を揃えたこのアルバムは、新しい時代の息吹を感じさせる貴重な音源だと思います。


ルーム・ライト〜オリジナル・ア・ラ・カルト(紙ジャケット仕様)

こちらは吉田拓郎の提供曲と自身の愛唱歌を集めたセルフカバー・アルバム。ルームライトの他、やさしい悪魔(キャンディーズ)、メランコリー(梓みちよ)等も収録。


ぷらいべいと/吉田拓郎

PS)
由紀さおりが、この楽曲や当時の音楽事情をラジオ番組で語っています。これは面白い!
2014.7.6AMラジオ・由紀さおり「ルーム・ライト(室内灯)」を語る (Youtube)