これも、若い頃よく聴いたアルバム。聴いているうちにうっかり寝てしまい、朝までレコード盤が廻りっぱなしだったことが良くあったな・・・と(我が家のレコード・プレイヤーは針が戻らないタイプだった)。

それほど気持ちの良いサウンドですが、久しぶりに聴いてみて、噛めば噛むほどに味わいが増す"スルメ盤"だと改めて感じました。発表は1979年。一世を風靡したBreezin'の3年後で、プロデュースは同じくトミー・リピューマ。

シックなリズムに、豊潤なストリングスとフルアコが絡む"Breezin'的"サウンドが、本作では洗練かつ深化。アルバムとしてのトータル性、確立されたアーティスト性という意味では、ベンソンのNo.1アルバムに挙げたい程です。

現在輸入盤でしか発売されてないようですが、LP2枚組みがCD1枚になってこの値段はお買い得では・・・?。梅雨入りのうっとうしいこの季節、体感湿度を確実に20%ダウンしてくれる爽快な作品です。

以降、掻い摘んで曲紹介を・・・。

"Livin' Inside Your Love"
オリジナルはアール・クルー。ベンソンとクルーは師弟関係だけど、師匠が弟子の代表曲を「逆カバー」したことで話題に・・・。

"Soulful Strut"
数々のアーティストが取り上げているスタンダード・ナンバー。「軽快なドライヴ感」では本作が一番か?。

"Prelude To Fall"
盟友ロニー・フォスター(Key)の作品で、しっとり聴かせる佳曲。ロニーのアコースティック・ピアノが実に良い味を出している。

"Love Ballad"
ベンソンのソロ&スキャット(ギターとスキャットのシンクロ)が堪能できる一品。Tokyo Jazz Festival 2008でも披露していた。→YouTube映像

"You're Never Too Far From Me"
ベンソンのオリジナル(3曲)うちの一つ。美旋律をオクターヴ奏法が彩るクール・ナンバー!。

"Unchained Melody"
アルバムの最後を飾る不朽のボーカル・ナンバー。「ギターを持たない」ベンソンが高らかに歌い上げます。

ちなみに、タイトル・ナンバーのオリジナル・バージョンはこちら・・・。


Livin' Inside Your Love / Earl Klugh