イギリスのタレント発掘オーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」の模様は多くの人に感動を与えました。当時は、第3回目に準優勝したスーザン・ボイルのインパクトが圧倒的に強かったように思いますが・・・。

でも、記念すべき第1回目に優勝したのはポール・ポッツ。そして、審査員だったサイモン・コーウェルのバックアップにより発表されたのが、このファースト・アルバム「ワン・チャンス」です。

収録曲は、サントラ、ミュージカル、ポピュラー・ソングにオペラ、声楽、歌曲のクラシック・レパートリーを加えた幅広い構成。イル・ディーヴォに代表される、いわゆる「クラシカル・クロスオーバー」な選曲と言えるでしょう。

ただ、ポッツの歌唱は、クラシック書法の楽曲により適性を示すように思います。つまり和声法に基づくアレンジを施した、オーケストラ伴奏曲ということ。それは、彼の声質に雑味がなくストリングスと実に良く溶け合うからです。

そして彼の実直な人柄は、静粛で敬虔なニュアンスの楽曲にフィットするようです。透明感に溢れ、しかも力感のあるテノール・ヴォイス・・・そんな彼の特性をうまく惹き立てた楽曲が、このアルバムには詰まっています。

さて、セカンド・アルバム「パッシオーネ」ですが、こちらはポップスを中心としたイタリア趣向の内容。これも悪くはないですが、もう少しクラシック・レパートリーを増やして欲しいなと・・・そこのとこ、よろしくお願いしま〜す!。


Passione〜燃ゆる想い