加藤和彦氏が亡くなってから4年が経ちますが、彼の作品には思い入れがあります。それは聴く人をFantasyの世界に巻き込む力の強いこと。独特の浮遊感と言うか、夢見心地にさせるところがありますね。

例えば、飯島真理の「愛・おぼえていますか」や竹内まりやの「ドリーム・オブ・ユー」、それに稲垣潤一の「愛のスーパー・マジック」など。メロディーがどうこう以前に、そのサウンド全体に惹き込まれてしまいます。

岩崎良美の「愛してモナムール」もそう。イントロは陽気で分かりやすい長調。が、歌に入ると一転して陰りを帯び、ここでハートを捕まれます。Bメロでまた陽気が戻り、Aメロでまた陰る・・・。この陰陽のコントラストを聴いているうちに、歌の世界にはまり込んでしまうのです。

岩崎良美/愛してモナムール(Youtube)

エンディングの偽終止も、最後の陰り効果があって心憎い。作詞作曲(加藤夫妻)×編曲(清水信之氏)×歌唱が見事にコラボレートした秀作だと思います。


加藤和彦作品集

PS)
現在、氏のアーティスト提供作品を集成した唯一のアルバム。もう少し、曲を増やして欲しかったのですが・・・。ちなみに"愛モナ"は入っていません。