この"シベ2"、良いなあ〜。ちょっと室内楽的な響きで、楽曲の本質をよく捉えていると思います。

オケは、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団。映像からは編成の規模は判らないけれど、結構小さ目なんじゃないかな?。必要な楽器は全て鳴っているのに厚ぼったくならない・・・。シベリウスの交響曲には、この辺のサジ加減が必要なのかもしれまんせん。

大編成のオケで絶叫するシベリウス、これはあってはなりません(笑)。反対に作曲家の祖国フィンランドの風土を意識しすぎて、ほの暗く、寒々しい音響になっているのも好きではありません。やっかいな連立方程式かもしれませんが、規模を小さくてして(小さく扱って)豊潤な演奏を目指す・・・というアプローチは一つの解なのではと・・・。

指揮はスタニスラフ・コチャノフスキー。以前に、「ダッタン人の踊り」でも紹介しましたが、ドラマチックな演奏があるかと思えば、このような渋い演奏も聴かせてくれる・・・なかなか腕の良いマエストロだと思います。

 

ところで、"シベ2"では伝説となっているのが、ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団の東京ライヴ(1970年、東京文化会館)。久しぶりに聴き直してみたけれど、やっぱり不朽の名演ですね。音楽の密度が濃すぎて、ちょっと息苦しくなってしまうほど・・・。

ジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団 シベリウス:交響曲第2番

この演奏の69日後に急逝してしまうセル。これが生涯最期の演奏になったわけですが、帰りの機内では、美しいフジヤマが彼を見送ったのかもしれません。なんだか、この画像が意味深く見えてきました・・・。

もうひとつ、サロネンがウィーン・フィルを振ったライヴも出色(2010年、ウィーン楽友会館)。ゆったりしたテンポで、フィンランドの夜明けを描き下ろしたような演奏です。極寒の大地、透き通った空気、朝日の差しこむオーロラ・・・そのすべてが音楽に内在しているかのよう・・・。

エサ=ペッカ・サロネン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 シベリウス:交響曲第2番

この画像も音楽にピッタシ・・・ですね!