今回は、前回の「リベルタンゴ」で触れた"リシャール・ガリアーノ(Richard Galliano)"について書きたいと思います。

このアーティストのことは全く知らなかったのですが、何度となく来日されているようで、今年(2015年)の2月にも東京、大阪、静岡でコンサートが開かれました。

まずは、Blue Note TOKYOのトレイラーをご覧下さい。


アコーディオン奏者のガリアーノは、アストル・ピアソラからその力量を認められ、薫陶を受けたそうです。

バックに流れる「Tango pour Claude」は、ガリアーノ自身の作曲によるもので、哀愁を湛えた楽調は真に「リベルタンゴ」の直系と言えるでしょう。

"Tango pour Claude"/Richard Galliano Sextet (Youtube)

gari
Tangaria Quartet


実はこの曲、最初はフランス人歌手クロード・ヌガロによって歌詞が付けられ、「Vie Violence」というタイトルで発表されました(歌唱もヌガロ)。

そして2004年にヌガロが亡くなった後、オマージュとして編曲されたのが「Tango pour Claude(クロードのためのタンゴ)」という訳です。



chan
Chansongs

では最後に、他のアーティストによる「Tango pour Claude」を埋め込んでおきます。

ウクライナを拠点に活動している"ARTEHATTA" という室内合奏団で、ヴァイオリン中心のアンサンブルが素晴らしい。この楽曲の流麗さを一層引き立てていると思います。


PS)
こちらは、ガリアーノと寺井尚子が共演した東京ジャズ・フェスティバル2008でのライブ映像。アメイジング!

"Tango Pour Claude"/Richard Galliano & Naoko Terai (Youtube)

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ライヴ・アット東京
スペシャル・ゲスト:寺井尚子(DVD)